1973年ワインについてのQ&A

Q:1973年のワインを探しています。

本来は飲みたい数週間前に購入するのが良いのでしょうが、1973年と古く日々入荷があるのではないため、良さそうな商品がある時に購入し保管をするのが良いでしょうか。

かなりの古酒なので、慣れていなくて美味しくないと感じることがあるのは仕方が無いと思いますが、保管が悪いため、飲めないほどになるのであれば、飲みたい時に探そうかと思います。

A:1973年ワインのご相談ありがとうございます。

私、生まれ年ワインショップの寺井と申します。

早速ですが、1973年のワインの件、とっても素敵なお悩みですね。
生まれ年のワイン、やはり自分と同じ年を生きたワインを飲むことは感慨深いものです。

さて、おっしゃるように、1973年となると常に在庫があるわけではございません。
ただ、保管を考えると飲みたいときに探した方が良いというのも、適切なお考えだと思います。

【在庫状況(2020.6月)】
まず、当店の在庫状況からお伝えいたします。(価格は全て税別)

サイトに載せている6,300円の白ワイン(あと2本)
https://umaredoshi-wine.jp/item/birthday-year-wine/coteaux-de-laubance-1973/

これと別に、新しく入ってきてまだサイトに載せていない
スペインの赤ワインが27,000円でございます。

両方ともワインの状態はかなり良く、特に白は甘みを伴うワインで
ワインを飲み慣れていない方でもおいしいと思ってもらえます。
どなたかと一緒に飲んだとしても

>古くて美味しくない

ということにはなりにくいと思います。

【白ワイン】
この白ワインは甘口の分類に入ります。
糖分があるとワインの寿命はかなり伸びるので状態はかなり良いです。
また、甘口というと敬遠する方もいらっしゃいますが、
このワインは酸もかなり高いので全く甘ったるくありません。

【赤ワイン】
赤ワインも、古酒独特の風味は若干あるもののピークを過ぎているという感じはありません。
むしろ、想像以上にしっかりしています。

【今後の入手】
続いて、今後の入手の可能性についてです。
大変申しあげにくいのですが1973年は世界的にぶどうにとって天候が厳しかった年です。

天候が厳しい年は一般的にワインの寿命も短くなりがちです。

年々ワインは私たちが飲むことによっても減っていくのですが、
1973年の場合はワインの状態としても、生き残っていくものがどんどん少なくなると予想できます。

さきほどの赤はスペインのリオハというワイン産地のものなのですが、
リオハは1973年に天候が平年並みだった数少ない産地の1つです。

さらに、1980年以前のリオハはワインをブレンドしていたため、
ヴィンテージ記載できないものがほとんどで、
単一のヴィンテージ記載の入った1980年以前のリオハはとても珍しいです。

【いつ買うか】
さて、肝心の今買うか将来買う日ですが、
冷蔵庫に常に保管することが可能であれば今買うのも良いかと思います。

本来はワインセラーがベストなのですが、冷蔵庫でも常温に保管するよりかなり良いと思います。
日本では、冷蔵庫はワインの保管に向かないという通説がありますが、
ある雑誌で5年間の実験をしたところ冷蔵庫は全く問題ないと言う事は発表されていました。
※ただし、古酒ではなかったので、コルクについては不安もあります。

あと、飲む機会の1年くらい前にお伝えいただけたら
当店に届く海外の現地情報から1973年が見つかれば取り寄せることも可能かもしれません。