1992年生まれの方に贈る、特別なヴィンテージワイン

1992年生まれの方の誕生日や記念日、退職祝い、結婚記念日など、人生の節目に「生まれ年ワイン」を贈るのはいかがでしょうか?

ソムリエ寺井
オーナーソムリエ寺井
人生と同じ時間を味わえる飲食物は、ワイン以外になかなかありません。
特別な時間の思い出を、それと同じ時間を経たワインの深い味わいに重ねる、まさに一生に一度のギフトにふさわしい1本です。

1992年の気候とヴィンテージの特徴

1992年は、フランスやイタリアなどヨーロッパの伝統的産地では難しい気象条件が続いた年でしたが、一方でアメリカやポルトガルの一部では好天に恵まれた地域もありました。
以下は、海外のワイン誌などを参考にした主要産地の情報です

「1992年の情報」を開く

仏 ボルドー地方

気候:春から夏にかけて雨がちで涼しく、病害のリスクが高まりました。
収穫:9月の天候も不安定で、ブドウの成熟にバラつきが見られました。
ワインの特徴:果実の凝縮感に欠け、軽めで早飲み向きのワインが多く生産されました。

仏 ブルゴーニュ地方

気候:冷涼かつ湿度の高い夏が続き、成熟不足やカビの被害が課題となりました。
収穫:厳しい選果が必要とされ、生産量は少なめでした。
ワインの特徴:やや薄めの味わいで繊細さに欠ける傾向があり、長期熟成にはあまり向いていません。

米 カリフォルニア(ナパ・ヴァレー)

気候:春から秋にかけて安定した気候が続き、理想的な成熟が進みました。
収穫:完熟した果実を好条件で収穫できた年です。
ワインの特徴:果実味が豊かで濃厚、タンニンのバランスも良く、赤ワインを中心に高品質なものが多く生産されました。

葡 ドウロ地方(ポートワイン)

気候:乾燥した夏と適度な雨のタイミングにより健全なブドウが収穫されました。
ワインの特徴:ポートワインは果実味と酸味のバランスが取れた秀逸なものが多く、一部ハウスではヴィンテージ・ポートもリリースされています。

1992年ワインを選ぶポイント

年熟成のワインとなると、普通の辛口白はピークを過ぎていることがほとんどですが、辛口赤は2~5万円で上質なワインを探せる場合もあります。1992年は雨の多さから造り手知恵と工夫をこらした年です。長期熟成というよりは早飲みのワインが多かったため残っているワインが少ない年でもあります。
また、糖度のあるワインなら長命であり、世界でさほど高騰していないため、よりお手軽なものが存在するので、海外から取り寄せています。
この糖度あるワインは、熟成による複雑味があるので、甘口は苦手という方も「これは美味しい」と言ってくださる方が多いです。

長期熟成だから気を付けること

「ワインの保存方法について(お相手に届く場合)」
「お渡しまでのワインの取り扱い(直接渡す場合)」
「長期熟成を経たワインの楽しみ方」

1992年 – 世界が動き、日本が揺れた年

1992年は、冷戦後の秩序が進展する中で、政治や文化に大きな転換が起きた年でした。日本にとっても社会的・経済的な節目となる出来事が続いた一年です。

世界では:

  • 欧州連合(EU)誕生の前段階: マーストリヒト条約が締結され、EUの基盤が築かれました。
  • バルセロナ五輪開催: プロ選手の参加が認められ、アメリカの「ドリームチーム」が話題に。
  • ビル・クリントンが大統領選に勝利: アメリカの政治に新しい風が吹き込みました。

日本では:

  • テレビアニメ『クレヨンしんちゃん』放送開始: 国民的キャラクター「しんのすけ」が登場。
  • バルセロナ五輪で日本勢が活躍: 柔道男子が全階級でメダル獲得、体操の池谷幸雄もメダル獲得。
  • ドラゴンクエストV 発売: 「親子三代の物語」や“ビアンカ or フローラ”論争など、今なお語られる名作。
ソムリエ寺井
寺井
贈り物と共に、こんな出来事で会話を広げれば、貴方の気持ちが届いて、きっとワインをより美味しく飲んでいただけるはずです。